朝井勇宣(読み)アサイ トシノブ

20世紀日本人名事典 「朝井勇宣」の解説

朝井 勇宣
アサイ トシノブ

昭和期の発酵化学者 東大名誉教授



生年
明治35(1902)年3月15日

没年
昭和50(1975)年8月24日

出生地
福島県

学歴〔年〕
東京帝国大学農学部農芸化学科〔大正14年〕卒

学位〔年〕
農学博士〔昭和10年〕

主な受賞名〔年〕
日本農学賞〔昭和28年〕,日本学士院賞〔昭和32年〕

経歴
東京帝大副手の後、昭和11年盛岡高等農林学校教授、14年東京帝大助教授、19年教授となった。32年同大学応用微生物研究所長を併任、退官後の37年から日本大学教授となった。この間10年「醋酸菌およびその近縁酸化菌の分類学的研究」で農学博士。学術会議会員、文部省学術奨励審議会委員も務めた。酸化菌の研究で業績をあげ、微生物工業の発展に尽くした。28年日本農学賞、32年日本学士院賞を受賞した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「朝井勇宣」の解説

朝井勇宣 あさい-としのぶ

1902-1975 昭和時代の応用微生物学者。
明治35年3月15日生まれ。盛岡高農教授をへて,昭和19年母校東京帝大の教授となる。32年より東大応用微生物研究所所長。退官後は日大教授。酸化菌に関する研究などで微生物工業の発展に貢献した。32年学士院賞。昭和50年8月24日死去。73歳。福島県出身。著作に「細菌とその応用」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android