朝倉南村(読み)あさくらみなみむら

日本歴史地名大系 「朝倉南村」の解説

朝倉南村
あさくらみなみむら

[現在地名]朝倉村朝倉南

今治いまばり平野の最南部に位置し、村の北部は頓田とんだ川上流の洪積台地、南部は標高三二七・七メートルの笠松かさまつ山の北麓にあたる。字野々瀬ののせには県下有数の大古墳群があり、白鳳期の古瓦を出土する本導寺跡がある。

朝倉中村あさくらなかのむらが明和九年(一七七二)に南北二村に分れて成立した村で、同年八月の朝倉南村田畑野取帳および同年同月の新田畑野取帳の末尾に「朝倉中村今度南村北村之両村ニ引分候ニ付、役人差出古帳を以、村中地押之上野取帳書替申付者也」とある。同帳によると、朝倉南村は田五二町三反余(五五四石余)、畑五町八反余(三〇石余)、新田畑七町四反(六三石余)で、朝倉北村とほぼ等分している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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