朝日の里・津乎崎(読み)あさひのさと・つおのさき

日本歴史地名大系 「朝日の里・津乎崎」の解説

朝日の里・津乎崎
あさひのさと・つおのさき

町域北西部に比定される古地名。元暦元年(一一八四)の「近江国注進風土記」に「朝日里、浅井」とみえ、「和名抄」記載の浅井郡一三郷の一に朝日郷がある。「八雲御抄」は「あさひのさと」を歌枕とし、「金葉集」によれば藤原敦光朝臣が「くもりなきとよのあかりにあふみなるあさひのさとはひかりさしそふ」と詠じており、「新古今集」には「長和五年、大嘗会悠紀方風俗歌」の詞書を付す祭主輔親の「あかねさす朝日のさとのひかげぐさ豊明のかざしなるべし」の歌が載る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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