朝日姫(読み)あさひひめ

改訂新版 世界大百科事典 「朝日姫」の意味・わかりやすい解説

朝日姫 (あさひひめ)
生没年:1543-90(天文12-天正18)

安土桃山時代の女性。豊臣秀吉異父妹で,竹阿弥を父として生まれ,佐治日向守に嫁したと伝えられる。小牧長久手の戦の講和成立後も上洛を拒む徳川家康に対する秀吉懐柔策一環として,1586年家康に再嫁したが,家康の上洛は,秀吉の母の岡崎行きまで実現しなかった。駿河府中に住んだため,駿河御前(するがごぜん)と呼ばれた。京都で病死し,東福寺に葬られた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android