木ノ新保町(読み)きのしんぽまち

日本歴史地名大系 「木ノ新保町」の解説

木ノ新保町
きのしんぽまち

[現在地名]金沢市此花町このはなまち本町ほんまち一―二丁目・堀川町ほりかわまち

あら町の西のほぼ南北に延びる二本の通りを挟む両側町。西は新保新しんぽしん町、南は武家地、北は武家地と木ノ新保新町。荒町寄りの南東より北西にぬける小路が通りをつなぐ。木ノ新保はもと石浦いしうら庄六ヵ村の一で、城下西にし町や横堤よこつつみ町辺りに村地があったといわれ、永禄一〇年(一五六七)一〇月二日のへき彦左衛門尉売券(本願寺文書)によれば、木之新保住人で秕屋(精米商)と推定される彦左衛門尉は下安江しもやすえ番の内に所持していた麹室座一間を現銭一貫二〇〇文で売却している。


木ノ新保
きのしんぽうまやまち

[現在地名]金沢市此花町このはなまち本町ほんまち一丁目

もと木ノ新保町の通り二筋のうち東側の通りを挟む町地が文政六年(一八二三)改称したもの。当時の肝煎左次兵衛(町奉行より出候町名)。木ノ新保馬屋町とも記され、馬借が多く居住したことにちなむ町名といわれる(金沢古蹟志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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