木之端村(読み)このはたむら

日本歴史地名大系 「木之端村」の解説

木之端村
このはたむら

[現在地名]福山市みなと町一―二丁目・王子おうじ町一―二丁目

福山城下町形成後水野勝成とその子勝俊の時代には盛んに開発事業が行われ、城下東部も干拓が進められた。寛永一八年(一六四一)はま(入江)河口に設けられた座床から深津ふかつ王子端おうじばなまでを築堤し、その内側に木之端新開一八町歩が開発された。

西備名区」には「木野端村」として「此村は福山開城の砌、吉津・深津・野上の内を分けて城下となし給ふ、其の余地をもつて一村落を立てられしと云」とあり、開城以来の地先に土手を築いて干拓地を併せ、村域が拡大していったものであろう。元禄一三年(一七〇〇)検地で高二〇八石余と定まる。「福山志料」によれば反別一八町余、うち畠一二町余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android