木内郷・木内庄(読み)きのうちごう・きのうちのしよう

日本歴史地名大系 「木内郷・木内庄」の解説

木内郷・木内庄
きのうちごう・きのうちのしよう

現木内に比定される。「和名抄」に記載される海上うなかみ郡「城上郷」を「城内郷」の誤記とみて、同郷の郷名を継承すると考えられている。嘉承―長承年間(一一〇六―三五)と推定される大禰宜大中臣真平譲状(香取文書)織幡おりはた村の四至として「限東海上木内堺」とある。応保二年(一一六二)頃には木内郷の田畠各一町が香取社大禰宜職に付属する神田として大中臣惟房に譲られており(六月三日「大禰宜実房譲状写断簡」同文書)、この職にある大中臣家に相伝されている(建武五年六月二日「大禰宜実長譲状」・至徳四年五月一日「大禰宜長房譲状」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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