木実(読み)このみ

精選版 日本国語大辞典 「木実」の意味・読み・例文・類語

こ‐の‐み【木実】

  1. 〘 名詞 〙 木になる桃、梨、リンゴなどの果実。果物(くだもの)。現代では、シイの実、栗の実、クルミの実などナッツの類をいう。きのみ。《 季語・秋 》

▼このみ植える《 季語・春 》

  1. [初出の実例]「素盞嗚尊、乃ち教へて曰はく。汝(い)衆の菓(コノミ)を以て酒八甕(はら)を醸(か)め。吾当に汝が為に蛇を殺さむ」(出典:日本書紀(720)神代上(水戸本訓))

木実の補助注記

「宇津保‐俊蔭」に「手なくば、何にてかこのみ、葛(かづら)の根をも掘らん」という例があることなどから、古くは木になる果実だけでなく、食用になる植物の根や地下茎までも指していたと思われる。


き‐の‐み【木実】

  1. 〘 名詞 〙き(木)の実

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【木実】もくじつ

木の実。

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