木曾考(読み)きそこう

日本歴史地名大系 「木曾考」の解説

木曾考
きそこう

一巻 山村良景

成立 宝永三年

分類 史誌

写本 徳川林政史研究所・内閣文庫・高遠町高遠文庫・県立長野図書館丸山文庫

解説 山村氏は始祖良道以来木曾家に仕え、良景は山村家八代にあたる。本書は初め木曾家の系図を掲げ、義仲の興起・平家追討・上洛敗戦、同義隆の死、義仲の二男義基の木曾退去、山村良道の木曾義元の家臣となること、武田信玄の木曾侵略と経営、木曾義昌の武田氏への謀反と織田信長への内属、信長の凶事後豊臣秀吉への服属、徳川勢との福島合戦、義昌の関東阿知戸(あじと)(現千葉県旭市)移封、慶長五年山村良勝の木曾谷鎮定、次いで木曾支配に至った経緯を史料的に記述する。木曾の史誌として信憑性高く、「木曾考続貂」とともに木曾谷の歴史を知る良書

活字本 信濃史料叢書第四巻、新編信濃史料叢書第七巻

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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