木曾考続貂(読み)きそこうぞくちよう

日本歴史地名大系 「木曾考続貂」の解説

木曾考続貂
きそこうぞくちよう

五巻 山村良祺

成立 弘化二―三年頃

分類 史記

原本 徳川林政史研究所

解説 山村良祺は木曾代官一〇代目で、同家八代山村良景の著「木曾考」に倣い、巻一に、木曾氏及び自家山村氏と千村・馬場・原・三尾諸氏系譜を、巻二に山村良候・良勝らが木曾福島関を管するに至った経緯及び同関の機能につき、山村家代々の留書を掲げて記し、巻三に宿村の制札・年貢・諸運上・宿伝馬・巣鷹・毛付馬・寺院等につき、巻四に山村家の知行所と木曾特有の白木年貢、巻五に家中の部として公儀よりの諸法度を細大となく掲記している。要は山村家代々の事績を表そうとし、全巻を通じて記録・文書をあげて考証につとめているのが本書の特色。

活字本 新編信濃史料叢書第七巻

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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