木村久邇典(読み)キムラ クニノリ

20世紀日本人名事典 「木村久邇典」の解説

木村 久邇典
キムラ クニノリ

昭和・平成期の文芸評論家



生年
大正12(1923)年7月11日

没年
平成12(2000)年4月12日

出生地
北海道札幌市

出身地
青森県西津軽郡木造町

学歴〔年〕
中央大学法学部英法学科〔昭和21年〕卒

経歴
昭和22年の夏より山本周五郎と作家と編集者の立場でつき合いはじめ、のち山本周五郎研究の第一人者として活躍。労働文化社編集部、37年朝日新聞社校閲部記者、別府大学教授を経て、58年青山学院女子短期大学教授に就任。平成4年3月退職。のち目白学園女子短期大学講師を務めた。8年東京・神田の古書市で周五郎がまだ無名だった昭和5年の雑誌「譚海」付録短編「黒襟飾組の魔手」を66年ぶりに発見した。周五郎に関する著書に「人間山本周五郎」「素顔の山本周五郎」「男としての人生―山本周五郎のヒーローたち」「山本周五郎」(3部作)など多数。他に「提督阿部孝壮」「錨」「帝国軍人の反戦」。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報