木村錠吉(読み)キムラ ジョウキチ

20世紀日本人名事典 「木村錠吉」の解説

木村 錠吉
キムラ ジョウキチ

大正・昭和期の労働運動家



生年
明治3年11月16日(1871年)

没年
昭和23(1948)年8月23日

出生地
東京市小石川区小日向水道町

経歴
明治30年海軍工廠横須賀造船所の見習職工となり、以後工場を転々とし、39年川崎造船所造船工作部に入り、45年イギリスに渡って造船技術を学ぶ。帰国後、川崎造船所工場長となるが、友愛会に参加し、大正8年友愛会関西労働同盟会初代会長となる。同年川崎造船所を退職し、友愛会九州出張所主任に就任するなど労農運動で活躍。労働農民党に参加し、新労農党結成にあたっては神戸支部長に就任。戦時中も反ファッショ闘争を推進した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「木村錠吉」の解説

木村錠吉 きむら-じょうきち

1870-1948 大正-昭和時代前期の労働運動家。
明治3年10月23日生まれ。神戸の川崎造船所で工場(こうば)長をつとめる。友愛会神戸支部に参加し,大正4年幹事長。造船所を退職し,9年の八幡(やはた)製鉄所争議などを指導。昭和6年総評結成に際し中央執行委員長。12年人民戦線事件で起訴,投獄された。昭和23年8月23日死去。79歳。東京出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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