木橋村(読み)きばしむら

日本歴史地名大系 「木橋村」の解説

木橋村
きばしむら

[現在地名]弥栄町字木橋

和田野わだの村の北西に位置、東を除く三方は山に囲まれ、集落南西から橋木はしき(現中郡峰山町)へ通じる道がある。東は竹野川沿いの水田地帯が開ける。

縁城えんじよう(現中郡峰山町)所蔵文書の暦応四年(一三四一)五月一二日付寄進状案に「合一段者在坪無呂友新田也 右件田地者木橋村地頭分也」と記され、木橋村地頭であった藤原兼泰が田一段を縁城寺観音経田として寄進している。同文書の延徳元年(一四八九)一二月二六日付寄進状案には「奉寄進縁城寺木橋村内買徳下地之事」とあって、「合二段」として「在坪富谷 島廻椎ケ谷 年貢米四石二斗一升八合内九斗一升八合本役」の分の下地が縁城寺の鐘楼田として寄進され、「但公方之本役段銭等者作職可取沙汰候」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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