木間村(読み)このまむら

日本歴史地名大系 「木間村」の解説

木間村
このまむら

[現在地名]富士見町木の間

入笠にゆうかさ山の東麓にあり、北西若宮新田わかみやしんでん村、東はとち新田村南東横吹よこぶき新田村に隣接する。

嘉禎三年(一二三七)の奥書をもつ「祝詞段」に「此間大平若宮サンソン」とあり「此間」は木間郷と推定される。永禄九年(一五六六)八月の武田信君等奉書案(金子文書)に「御射山祭之時大祝殿宿之事、任旧規六ケ所郷人可造営之由」とある穴山梅雪らの奉書案中、六郷のうちに「木之間之郷」と記されている。元禄一五年(一七〇二)の信濃国郷帳に木間村を親郷とする枝郷に木戸口きどぐち休戸やすみど花場はなば横吹よこぶきとち若宮わかみや松目まつめ大平おおだいら新田村等が記されている。木間村は江戸時代を通じ、延宝七年(一六七九)の沢入山・宝永七年(一七一〇)の大沢山・文政一〇年(一八二七)の釜無山等の入会争論にあたり、枝郷八新田をはじめ近隣新田村のまとめ役として活躍した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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