未断(読み)みだん

精選版 日本国語大辞典 「未断」の意味・読み・例文・類語

み‐だん【未断】

〘名〙
事柄に対する処置の取り方がまだ決定しないこと。特に、裁判所判決がまだ下りないこと。この場合、鎌倉・室町幕府の訴訟制度では、訴訟の目的物とそこからの収益について種々の制限が加えられた。
※律(718)名例「未断更犯、通以降至者当之」
② (形動) ぐずぐずしていること。未熟なこと。未練なこと。また、そのさま。
申楽談儀(1430)猿楽常住の心得「さやうの所みだんにては」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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