未曾有(読み)みぞうう

精選版 日本国語大辞典 「未曾有」の意味・読み・例文・類語

み‐ぞう‐う【未曾有】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] adbhuta の訳語 ) 仏語。
  2. ( 形動 ) いまだかつてなかったこと。ひじょうにめずらしいこと。また、そのさま。希有(けう)。みぞう。
    1. [初出の実例]「諸人皆嘆未曾有」(出典聖徳太子伝暦(917頃か)下)
    2. 「いまたきかさるところの未曾有(ミゾウウ)(〈注〉イマタムカシモアラサル)をききて」(出典:妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)二)
    3. [その他の文献]〔墨子‐親士〕
  3. 十二分経の一つ。仏やその他の神秘なこと、また、その功徳を記した経典。未曾有経。
    1. [初出の実例]「十二分教〈略〉十一者阿浮陀達磨 此云未曾有」(出典:正法眼蔵(1231‐53)仏教)

み‐ぞ‐う【未曾有】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) =みぞうう(未曾有)
    1. [初出の実例]「Mi-zō ミゾウ 未曾有」(出典:和英語林集成(初版)(1867))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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