末松村(読み)すえまつむら

日本歴史地名大系 「末松村」の解説

末松村
すえまつむら

[現在地名]野々市町末松一―三丁目

手取川扇状地北東部に位置し、東は中林なかばやし村、北は清金きよかね村。村の西部をごう用水の分流横江よこえ川が北西流し、南にとどろき、西に田畝垣内たんぼうかくちの二つの枝村がある。正保郷帳に村名がみえ高八〇二石余、田方五〇町九反余・畑方二町五反余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印の高八二八石、免五ツ六歩(三箇国高物成帳)。同年間の家高数一一・百姓数二四(高免付給人帳)。「加賀志徴」によると、五―六軒の垣内からなる轟の周囲の雑木林は轟野とよばれ、西側の寺垣内といわれる二〇〇歩余の無毛地には、土居跡などが残っていたという。この無毛地は字名を法福寺ほうふくじと称するところから、土居跡などの遺構は寺跡とされる(石川郡誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android