本子(読み)ホンコ

デジタル大辞泉 「本子」の意味・読み・例文・類語

ほん‐こ【本子】

血を分けた本当の子。実子じっし
「わらはに―なければ」〈浄・用明天王
歌舞伎若衆で、色子いろこに対して、舞台を主とする者。
「耳すこし小さくて、―には仕立てがたし」〈浮・胸算用・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「本子」の意味・読み・例文・類語

ほん‐こ【本子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 血を分けた本当の子。生みの子。実子
    1. [初出の実例]「御身とはまま敷中、され共わらはに本子なければ」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)四)
  3. 歌舞伎若衆で、男色を主とした色子などに対して、主に舞台に立つ者をいう。
    1. [初出の実例]「耳すこしちゐさくて、本子(ホンコ)には仕たてがたし」(出典浮世草子世間胸算用(1692)四)

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