本庄藩(武蔵国)(読み)ほんじょうはん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「本庄藩(武蔵国)」の意味・わかりやすい解説

本庄藩(武蔵国)
ほんじょうはん

江戸初期、武蔵(むさし)国本庄(埼玉県本庄市)周辺を領有した小藩。1590年(天正18)徳川家康の関東入国による知行割(ちぎょうわり)に基づき、小笠原信嶺(おがさわらのぶみね)が武蔵国児玉(こだま)郡本庄城1万石を与えられて成立した。信嶺は1547年(天文16)信濃(しなの)国松尾に生まれ、織田信長に仕えたが、本能寺の変ののち、家康に属した。養子信之(のぶゆき)(酒井忠次(ただつぐ)の三男)は幼少より家康に仕え、1588年家康の命により信嶺の養子となっていた。1612年(慶長17)、下総(しもうさ)国古河(こが)藩に1万石の加増を受けて転封したため、当藩は廃された。

[大舘右喜]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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