本戸馬場村(読み)ほんどばばむら

日本歴史地名大系 「本戸馬場村」の解説

本戸馬場村
ほんどばばむら

[現在地名]本渡市本渡町本戸馬場・浜崎はまさき町・城下じようした町・今釜いまがま町・小松原こまつばら町・大浜おおはま

しも島の北東に位置し、東は有明海、北は本泉もといずみ村、南は町山口まちやまぐち村に接する大村。北方を広瀬ひろせ川が東流する。地名は本渡城の馬場があったことに由来するという。早くから開けた地で、字牛の首うしのくびに縄文早期―弥生後期の丸尾まるお遺跡がある。「和名抄」の天草郷に比定する説もある。

貞永二年(一二三三)二月一六日付の天草種有譲状案(志岐文書)に「ほんとのしま」とみえる。中世、当地一帯から下島の東・南部に及ぶ周辺は本砥ほんど島と称され、開発領主天草氏の支配下にあった。天草氏の保護下にキリシタンが栄え、レジデンシア(宣教師駐在所)が置かれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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