下島(読み)しもこしきじま

日本歴史地名大系 「下島」の解説


しもこしきじま

甑島列島南部の島。藺牟田いむた瀬戸を隔てて中甑島に対し、南北に細長い。列島最大の島で、面積六六・七九平方キロ、最高点は岳の標高六〇四・三メートル。鹿島かしま村と下甑村がある。島軸は北東南西の走向で延び約一〇キロ。北東端部の約三キロの部分は幅が一キロにも満たない。最もくびれた部分は二〇〇メートル程度となっているが、南の方へいくに従い幅は広がり、最も広い部分は四キロ近くになる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「下島」の意味・わかりやすい解説

下島
しもしま

熊本県南西部,天草諸島のうち南西部にある最も大きな島。通称天草下島。天草市苓北町に属する。面積約 574.95km2。北東の天草瀬戸大橋で上島と結ばれる。西は天草灘に,東は御所浦島(→御所浦),鹿児島県の長島などを経て八代海に臨む。最高点は角山(526m)で,200~500mの丘陵山地が大部分を占め,南半部はリアス海岸屈曲が著しい。農業,漁業を主とし,農業では温暖な気候をいかした花卉,野菜の露地栽培が,漁業では湾内の真珠養殖が盛ん。崎津(2018世界遺産の文化遺産に登録),大江といった天主堂を中心とする江戸時代の潜伏キリシタンの集落,富岡海域公園地区,天草海域公園地区,牛深海域公園地区など景勝地が多く,雲仙天草国立公園の中心の一つとなっている。

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世界大百科事典(旧版)内の下島の言及

【小坂[町]】より

…林業が基幹産業で,面積の大部分が山林である。御嶽山の美濃側の登山基地で,山腹には湯屋(含炭酸食塩重曹泉,14℃),下島(単純炭酸泉,11~15℃),濁河(にごりご)(含土類重曹泉,40~54℃)の各温泉や濁河温泉スキー場,御嶽キャンプ場がある。特別天然記念物のライチョウ,ニホンカモシカが生息する。…

【天草下島】より

…熊本県西部,天草諸島中最大の島。下島ともいう。面積約571km2。…

※「下島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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