日本歴史地名大系 「本江寺村」の解説 本江寺村ぼんこうじむら 石川県:珠洲市本江寺村[現在地名]珠洲市野々江町(ののえまち)鹿野(かの)村の北に位置する。かつて真言系の本江寺と号する寺があったので地名があるといい(能登志徴)、天正期(一五七三―九二)上杉氏の軍勢が乱入したとき北方の熊谷(くまんたに)村の慶西(けいさい)寺と争って敗れ、現在の法覚(ほうがく)坊の経塚を跡地にすると伝える。正保郷帳に本江寺新村とあり、新開高一七八石余。別に鹿野村の新開高として一七七石余とあるが、貼紙に本江寺の新村であるが、本江寺に本高がないので鹿野村新開として加えると注記している。承応三年(一六五四)の能登奥両郡収納帳に村名がみえ、草高一一二石余、免二ツ九歩、夫銀四五匁余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印の草高一九五石、免四ツ八歩、新開高一三石余、小物成は山役四二匁(三箇国高物成帳)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by