本涌寺(読み)ほんゆうじ

日本歴史地名大系 「本涌寺」の解説

本涌寺
ほんゆうじ

天正二年(一五七四)教蔵院日生を開基として創建(京都府愛宕郡村志)。日蓮宗立本りゆうほん(現京都市上京区)に属し、「能化僧住之所化僧多、於日蓮宗是謂談所、又称学室也」(雍州府志)という日蓮宗教団の宗内僧侶養成のための檀林(学問所)であり、松ヶ崎檀林と称した。延宝九年(一六八一)当地を訪れた黒川道祐は「東北歴覧之記」の中で、「松カ崎ヘ行キヌ(中略)地向、洛内外春初桜花此所(中略)当地本涌寺ハ、立本寺ノ末寺ニテ、一村多クハ日蓮宗ナリ」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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