本能寺切(読み)ほんのうじぎれ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「本能寺切」の意味・わかりやすい解説

本能寺切
ほんのうじぎれ

小野篁 (たかむら) ,菅原道真紀長谷雄 (きのはせお) の漢文一節書写本能寺に伝わるのでこの名がある。藤原行成 (972~1027) 筆。紙本1巻,素紙雲母文様が刷られている。行草体で前半4行は文字が小さく,後半 29行は文字がやや大きく書かれている。行成の『白氏詩巻』と同筆と認められる。書は端麗温雅で和様の典型を示している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android