本途（読み）ほんと

精選版 日本国語大辞典

ほん‐と【本途】

〘名〙

① 本来の道。本来の筋道。本来のもの。本当。

※談義本・当世穴穿（1769‐71）三「花いけは竹が本途(ホント)で、一段上のめからみれば、銀の花いけは下品な物ずき」

② (「本斗」とも書く) 「ほんとものなり（本途物成）」の略。

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

ほん‐と【本途】

１ 本来の筋道。本来のこと。
２ 「本途物成」の略。

出典　小学館

普及版 字通

【本途】ほんと

正道。

字通「本」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

世界大百科事典（旧版）内の本途の言及

【本途物成】より

…江戸時代の年貢で，田･畑･宅地など検地によって高に結ばれた土地に賦課された本年貢で，たんに本途または物成とも略す。同じく農民に賦課されたものであっても，山野･河川の用益に課せられた小物成（こものなり），冥加（みようが）･運上金などの浮役（うきやく），普請･助郷（すけごう）などに夫役（ぶやく）を提供する諸役と区別される。…

※「本途」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」