(読み)ホン

デジタル大辞泉の解説

ほん【本】

[名]
書籍書物。「を読む」「の虫」「美術の
脚本。台本。「読み」
模範とすべきもの。手本。「手習いのとする」「行儀作法のになる」
もととなるもの。主となるもの。根本。また、本分。「学業をとする」
本当であること。真実。
「冗談ではなし、―の事」〈露伴・一刹那〉
[接頭]名詞に付く。
今、現に問題にしているもの、当面のものであることを表す。この。「議案」「大会」
それがいま話している自分にかかわるものであることを表す。「大臣としては」
きょうの。本日の。「未明」
[接尾]助数詞。漢語の数詞に付く。上に来る語によっては「ぼん」「ぽん」となる。
長い物、細長い棒状のものなどを数えるのに用いる。「鉛筆五」「二の道路」
剣道や柔道などで、技(わざ)の数を数えるのに用いる。「二を先取する」
映画の作品の数を数えるのに用いる。「主演作五

ほん【本】[漢字項目]

[音]ホン(呉)(漢) [訓]もと
学習漢字]1年
〈ホン〉
草木の根や茎。植物。「本草(ほんぞう)草本藤本(とうほん)木本禾本(かほん)科」
物事の根源。もと。「本源本質本性本能本末元本基本根本資本大本張本抜本
中心となる部分。主となる。「本業本社本州本宅本店本部本論
当の。この。わが。「本案本官本件本日本書本人本邦
正式の。本当の。「本意本妻本式本名本物(ほんもの)
もとにすべきもの。てほん。「標本見本(みほん)
書物。文書。「異本絵本刊本脚本原本古本(こほん・ふるほん)写本春本正本(しょうほん・せいほん)抄本新本製本謄本読本配本副本返本和本単行本
〈もと〉「大本旗本
[名のり]なり・はじめ

ぼん【本】

[接尾]ほん(本)」に同じ。「三立ての映画」

ぽん【本】

[接尾]ほん(本)」に同じ。「一勝負」「バラを一〇買う」

もと【本/元】

[名]
物事の起こり。始まり。「事件の―をさぐる」「うわさの―をただす」
(「基」とも書く)物事の根本をなすところ。基本。「生活の―を正す」「悪の―を断つ」
(「基」とも書く)基礎。根拠。土台。「何を―に私を疑うのか」「事実を―にして書かれた小説」
(「因」とも書く)原因。「酒が―でけんかする」「風邪は万病の―」
もとで。資金。また、原価。仕入れ値。「―がかからない商売」「―をとる」
(「素」とも書く)原料。材料。たね。「たれの―」「料理の―を仕込む」
それを出したところ。それが出てくるところ。「火の―」「製造―」「販売―」
ねもと。付け根。「―が枯れる」「葉柄の―」
箸(はし)や筆の、手に持つ部分。
10 短歌の上の句。
「歌どもの―を仰せられて」〈・二三〉
[接尾](本)助数詞。
草や木を数えるのに用いる。「一(ひと)―の松」
鷹(たか)狩りに使う鷹を数えるのに用いる。
「いづくよりとなく大鷹一―それて来たり」〈咄・醒睡笑・五〉
[下接句]孝は百行(ひゃっこう)の本失敗は成功のもと短気は未練の元釣り合わぬは不縁の基生兵法は大怪我(おおけが)の基油断は怪我(けが)の基

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラスの解説

株式会社講談社が発行する文芸誌、書誌PR誌。自社が発行する図書案内などを紹介。1976年創刊。毎月25日発売。書店店頭での無料配布もある。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ほん【本】

本は書物,図書とも呼ばれ,最も歴史が長い情報伝達の媒体である。形態的には,自然のままの(たとえば木の葉や竹),または加工した物質的材料(たとえば羊の皮,紙)を選び,その上へ文字や図を筆写または印刷したものを有機的に配列し,保存・運搬に適するよう,その材料の性質が要求する方法でひとまとめにしたものをいう。内容的には,思想または感情の伝達を目的とするもののすべてが含まれる。ユネスコが1964年,加盟国に対し行った〈本及び定期刊行物統計の統一化に関する勧告〉によれば,〈本とは表紙を除き,少なくとも49ページの不定期刊行物であって,その国で出版されかつ一般的に入手できるもの。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ほん【本】

[1] ( 名 )
書物。書籍。 「 -を読む」 「漫画の-」 「書いたものを一冊の-にまとめる」
脚本。台本。 「キャストより、-のよしあしが問題だ」
もとになるもの。もとのもの。 「物語・集など書き写すに-に墨つけぬ/枕草子 75
てほん。模範。 「これをこそ今生にさとりをひらく-とはまうし候へ/歎異抄」
基本。根本。 「人は正直を-とする事、是神国のならはせなり/浮世草子・永代蔵 4
本当であること。 「徳様は何やら訳わけの悪いこと有て、たんとぶたれさんしたと聞たが、-か/浄瑠璃・曽根崎心中」
( 接頭 )
名詞に付く。
いま現に問題にしているもの、当面のものである意を表す。 「 -席」 「 -事件」
それが話している自分にかかわるものであることを表す。 「 -大臣」
( 接尾 )
助数詞。
細長い物の数を数えるのに用いる。 「一-杉」 「棒が三-」 「牛乳五-」
剣道・柔道などで、技わざの数を数えるのに用いる。 「三-勝負」 「一-とる」 〔「さんぼん」 「いっぽん」などのように、撥音に続くときは濁音に、促音に続くときは半濁音になる〕

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

ほん【本】

[1] (漢語では、もともと、草木の根、または根に近い部分をいうが、日本では物事のもとになるもの、根本、基本の意から、規範となるもの、主たるもの、本来的なものなどをさしていう)
① もとになるもの。書写されるもとの書物など、ある状況から転じて現在の姿に変わったものに対して、そのもとのものをいう。
※枕(10C終)七五「物語・集など書き写すに本に墨つけぬ」 〔後漢書注‐延篤伝〕
② ならうべき規範、模範となるもの。手本。
※宇津保(970‐999頃)国譲上「孫王の君の御許にあめりし本どもを、いとわづらはしく書かせ給ふめりしが」
③ さまざまある中で、すべて、その根元となるようなもの。基本。根本。もと。
※親鸞聖人消息(13C中)略本「凡夫のならひなれば、わるきこそ本なればとて、おもふまじきことをこのみ、身にもすまじきことをし」
④ もっぱら、主たるものとして据えたり大事にしたりするもの。
※風姿花伝(1400‐02頃)六「この道は見所(けんしょ)をほんにする態(わざ)なれば」
⑤ (形動) 本来的であること。本当であること。また、そのさま。副詞的にも用いる。
※史記抄(1477)八「漢書の高五王伝は、次第が是とはちがうたぞ。此が本であらうぞ」
※甲陽軍鑑(17C初)品一三「別而本の未練者は千人の中にもさのみなし」
※滑稽本・浮世床(1813‐23)初「これほど有がたい江戸にゐて渡世の出来ぬ奴は本(ホン)いくぢなしだ」
⑥ 官位を示す語に付けて、本来的に相当する意を表わす語。「権」に対していう。
※平家(13C前)七「本三位中将重衡」
⑦ 書籍。書物。
※漢書列伝竺桃抄(1458‐60)季布欒布田叔伝第七「忌を忘と作た本がある」
⑧ 特に、脚本・台本の類をいう。
※春泥(1928)〈久保田万太郎〉みぞれ「脚本(ホン)としたら随分悪い脚本(ホン)
[2] 〘接頭〙
① 名詞に付けて、今、現に問題にしているもの。当面のものである意を表わす語。当の。この。「本席」「本講堂」「本県」「本事件」など。
② それが話している自分にかかわるものであることを表わす語。「本官」「本大臣」など。
[3] 〘接尾〙 (撥音に続く時「ぼん」、促音に続く時「ぽん」となる)
① 植物、またはこれに似た細長い棒状のものを数えるのに用いる。漢語の数詞に付けていう。
※九暦‐九条殿記・五月節・天慶七年(944)五月六日「雅楽寮官人一人令特勝負標二本於伴部二人」 〔漢書‐循吏伝・龔遂〕
② 剣道や柔道などで、技(わざ)の数を数えるのに用いる。「勝負三本」「一本勝負」など。
③ 葉書や電話などの回数を数えるのに用いる。
※青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏「端書を一本寄来した限」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

アポ電詐欺

《「アポ」は「アポイントメント」の略》電話を使用した振り込め詐欺の一。身内の者になりすまして電話番号が変わったと伝え、再度電話して金銭を要求したり、役所の担当者や銀行員などになりすまして電話をかけ、後...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

本の関連情報