本願寺日高別院(読み)ほんがんじひだかべついん

日本歴史地名大系 「本願寺日高別院」の解説

本願寺日高別院
ほんがんじひだかべついん

[現在地名]御坊市御坊

旧御坊村の中心部に位置し、西本願寺御坊・日高御坊大御堂おみどともいう。浄土真宗本願寺派で本尊の阿弥陀如来像は室町時代の作。開山祐存は亀山かめやま(現御坊市)城主湯河直光の子で信春といい、直春の弟にあたる。天文元年(一五三二)直光は吉原よしわら(現和歌山県美浜町)に真宗道場(吉原坊舎)建立、次子信春を入寺せしめた。信春は出家して唯可と称し、石山本願寺(大坂御坊)の証如に会って一宇建立寄進のことを報告、証如から自賛御影と祐存の名を与えられ、吉原坊舎の称を許された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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