日本大百科全書(ニッポニカ) 「杉山メモ」の意味・わかりやすい解説 杉山メモすぎやまめも 1940年(昭和15)から44年にかけての参謀総長杉山元(はじめ)による筆記。内容は御前会議や大本営政府連絡会議の審議状況や上奏時のようすなどである。杉山自身が書いた現物は焼却されてしまったが、戦争指導班長が杉山の伝達を受けた際の筆記が残っており、これが『杉山メモ』(1967・原書房)として刊行された。『杉山メモ』の史料的価値は、天皇が太平洋戦争開始に向けて、主体的判断を下していったことを明らかにした点にある。[山辺昌彦][参照項目] | 杉山元 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例