筆記(読み)ヒッキ

デジタル大辞泉 「筆記」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐き【筆記】

[名](スル)書き記すこと。書き取ること。また、書かれたもの。「講義筆記する」「口述筆記
[類語]書記書く記すしたためる書き表す書き立てる記する書き記す書き綴る書き込む書き入れる記入記載記帳記録速記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「筆記」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐き【筆記】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 書き記すこと。書きとること。また、その記したもの。記事。
    1. [初出の実例]「夫より互に筆記を取かはす事数通に及べり」(出典:慶長見聞集(1614)二)
    2. 「其裁判筆記の出た新聞」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三)
    3. [その他の文献]〔南斉書‐文学・丘巨源伝〕
  3. ひっきちょう(筆記帳)」の略。
    1. [初出の実例]「何ぞや唯(たった)三年課程を踏むで、幾冊の筆記を拵へて」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉一〇)

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普及版 字通 「筆記」の読み・字形・画数・意味

【筆記】ひつき

雑記随筆の類。〔四庫提要、子部、雑家六、雑説の属〕按ずるに雜家の源は論衡より出づ。其の、或いは己のを抒(の)べ、或いは俗譌(ぞくくわ)を訂し、或いは聞をべ、或いは古義を綜(す)ぶ。後人波し、筆記作(おこ)る。

字通「筆」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の筆記の言及

【速記】より

…演説,談話などを聞きながらこれをなんらかの方法で書きとどめ,のちにそれを普通文字に書き直す活動。一般には話しことばの逐語的文字化という点で普通の〈筆記〉と区別され,法規の条文にもとくに〈議事は,速記法によってこれを速記する〉(衆議院規則第201条),〈裁判所速記官その他の速記者にこれを速記させ〉(刑事訴訟規則第40条)などと書かれている。速記の手段となる速記方式は,通常〈特殊の人工的記号(速字)の体系〉であり,すべての語が簡略に書き表せるようになっている。…

※「筆記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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