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李家荘の変遷 りかそうのへんせん

大辞林 第三版の解説

りかそうのへんせん【李家荘の変遷】

中国の長編小説。趙樹理ちようじゆり、1945年作。1928年頃から抗日戦争終結までの山西省の農村の移り変わりを背景に、一人の貧農が目ざめてゆく過程を描く。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

李家荘の変遷
りかそうのへんせん

中国の作家趙樹理(ちょうじゅり)の長編小説。1945年刊。李家荘(山西省の架空の小村)の農民は地主李如珍(りじょちん)一味の暴虐と搾取にあえいでいた。主人公の鉄鎖は彼らのために素寒貧(すかんぴん)となり、ぶらぶらするうち共産党員小常と知り合い、自分を友達扱いしてくれることに感動するとともに、李如珍らを倒す方法のあることを知る。数年後、犠牲救国同盟から派遣された小常と再会した鉄鎖は村の小作仲間と団結するが、抗日の戦況は悪化し、日本軍の犬となった李如珍に圧迫されて村を離れ八路軍に入る。やがて八路軍の反撃で村が抗日根拠地となると、李如珍は大衆裁判にかけられ、怒り狂った村人の手で殺される。村は徐々に生まれ変わり抗日戦勝利を迎えるが、国共内戦の再開に村人は現在の生活を守ろうと自ら銃をとって立ち上がる。中国民衆の大半を占めながら、もっとも悲惨な生活に甘んじてきた農民の「翻身」を中国革命の原動力と信じ、その必然性をみごとに描き上げた力作。[杉本雅子]
『小野忍・岡崎俊夫訳『現代中国文学8 趙樹理』(1971・河出書房新社)』

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