鉄鎖(読み)テッサ

デジタル大辞泉 「鉄鎖」の意味・読み・例文・類語

てっ‐さ【鉄鎖】

鉄製のくさり。転じて、きびしい束縛。「鉄鎖につながれた囚人

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精選版 日本国語大辞典 「鉄鎖」の意味・読み・例文・類語

てっ‐さ【鉄鎖・鉄&JISFB5F;】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鉄製のくさり。
    1. [初出の実例]「右京兆室夢想。猿一来于座傍、被鉄鏁也」(出典吾妻鏡‐承久三年(1221)閏一〇月二九日)
    2. 「鉄鎖に繋がれてシベリヤの採礦場に苦役する虚無党の罪人に向て之を問へ」(出典:将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉三)
    3. [その他の文献]〔漢書‐王莽伝下〕
  3. きびしい束縛。
    1. [初出の実例]「英国の宗教の、習慣といふ鉄鎖(テッサ)にからまれてゐる事など思ふ」(出典:欧米印象記(1910)〈中村春雨〉倫敦日記)

かな‐つがり【鉄鎖】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「つがり」は、くさりの意。「かなづかり」とも ) 鉄製の鎖。
    1. [初出の実例]「百済、則ち奴須久利を投(かす)ゐて、杻(あしかし)(てかし)(くびかし)(カナツカリ)して、新羅と共に城を囲む」(出典:日本書紀(720)継体二四年九月(前田本訓))

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普及版 字通 「鉄鎖」の読み・字形・画数・意味

【鉄鎖】てつさ

鉄のくさり。〔漢書、王伝下〕民、鑄錢を犯すときは、伍人相坐し、沒入して官奴婢と爲す。~鐵を以て其の頸(くび)を琅當(らうたう)し(縛る)、傳(車)して鍾官(鋳銭の官)に詣(いた)るもの、十を以て數ふ。到るは其の夫を易(か)ふ。

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