改訂新版 世界大百科事典 「李淳風」の意味・わかりやすい解説
李淳風 (りじゅんぷう)
Lǐ Chún fēng
生没年:602-670
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…【高橋 浩一郎】
[中国の気象学史]
中国では3000年前の殷代の甲骨文のなかに気候に関する多くの記録があり,戦国時代には生物気候学的な観察が増加し,漢代以後には風,雲,湿度,降水量などの観測などがなされるようになり,天気の変化の規則が知られるようになった。風については,殷代に東風を(きよう),南風を(び),西風を彝(い),北風を吺(しゆ)とよんだが,唐代の李淳風の《乙巳占》には十二支,八つの干,四つの卦名を組み合わせた24の風向の名称が見える。前漢には,風向を知るための示風旗が変化した俔(けん)とよばれる風向計があり,別に相風銅鳥があって風向計(風見鶏)として発達し,晋代以後には木製の相風鳥も作られた。…
※「李淳風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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