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李箱 りそうYi Sang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

李箱
りそう
Yi Sang

[生]隆煕4(1910).9.14. ソウル
[没]1937.4.17. 東京
朝鮮の詩人,小説家。本名,金海卿。 1929年京城高等工業学校建築科を卒業,総督府の建築技手となった。 30年,短編『地図の暗室』を『朝鮮』に発表,31年には『朝鮮と建築』誌に詩『異常な可逆反応』『破片の景色』などを発表した。 34年,30年代の代表的文学グループ「九人会」の同人となり,『朝鮮中央日報』に問題詩『鳥瞰図』を連載したが,難解詩と批判されて中断。 36年『朝光』誌に短編『翼』を発表,大きな話題となった。『童骸』 (1936) ,『終生記』 (37) ,『失花』 (37) などの短編では知的な風刺と象徴的手法でインテリ自意識の世界を描いた。喫茶店なども経営したが失敗し,困窮と無秩序の生活で結核に苦しんだ末,更生を期して渡日。不穏思想家として日本警察に逮捕され,病のため保釈されたがまもなく東京大学付属病院で死亡した。

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百科事典マイペディアの解説

李箱【りそう】

朝鮮の詩人,小説家。本名は金海卿。京城高等工業建築科を卒業し総督府に勤務。その間に,《鳥瞰図(ちょうかんず)》の題のもと《異常ナ可逆反応》などの記号,数字を多用した日本語の詩や朝鮮語の長編《十二月十二日》を発表。
→関連項目九人会

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