村主郷(読み)すぐりごう

日本歴史地名大系 「村主郷」の解説

村主郷
すぐりごう

和名抄」高山寺本・東急本ともに「須久利」の訓を付す。「類聚国史」所収の「日本後紀」天長七年(八三〇)六月八日条に「女嬬伊勢国人村主宮道」がみえる。「神鳳鈔安西あんさい郡条には「村主寺三丁三反余」、同書諸神田注進文に「村主郷二段」とある。さらに康永三年(一三四四)の法楽寺文書紛失記(京都市田中忠三郎氏蔵文書)によれば、伊向神田が当郷内の「十条四曾祢里四坪」「十一条五曾祢里六坪」「十二条四内田里廿九坪」に合せて七段所在した。


村主郷
すぐりごう

「和名抄」高山寺本・東急本ともに「村主」と記し、訓を欠く。「続風土記」は元久元年(一二〇四)七月日の金剛峯寺所司等申文(宝簡集)に「山田村主両庄事」「於山田村主者、往古国領也」とみえる「村主」を郷名と結び、山田やまだ(現橋本市)と並称されることによってか、「其地は大抵今の上官省符荘の地なり」とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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