村雨退二郎(読み)ムラサメ タイジロウ

20世紀日本人名事典 「村雨退二郎」の解説

村雨 退二郎
ムラサメ タイジロウ

昭和期の小説家



生年
明治36(1903)年3月21日

没年
昭和34(1959)年6月22日

出生地
鳥取県東伯郡倉吉町(現・米子市)

本名
坂本 俊一郎

学歴〔年〕
角盤高小〔大正5年〕中退

主な受賞名〔年〕
サンデー毎日文芸賞〔昭和10年〕「泣くなルヴィニア」

経歴
雑誌の編集にたずさわる傍ら、「秀才文壇」「令女界」などに詩・小説を投稿。大正末期から農民運動に参加し、昭和3年3.15事件で検挙、投獄された。10年「泣くなルヴィニア」が「サンデー毎日」の懸賞入選。14年海音寺潮五郎らと「文学建設」を創刊。以後多数の歴史小説を発表。代表作に「応天門」「天草騒動記」「明治巌窟王」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「村雨退二郎」の解説

村雨退二郎 むらさめ-たいじろう

1903-1959 昭和時代の小説家。
明治36年3月21日生まれ。独学し,「秀才文壇」などに詩を投稿。農民運動にくわわり,昭和3年三・一五事件で検挙される。出所後は歴史小説をかき,10年「泣くなルヴィニア」が「サンデー毎日」大衆文芸賞に入選。代表作に「富士の歌」「明治巌窟(がんくつ)王」。昭和34年6月22日死去。56歳。鳥取県出身。本名は坂本俊一郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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