懸賞(読み)ケンショウ

デジタル大辞泉 「懸賞」の意味・読み・例文・類語

けん‐しょう〔‐シヤウ〕【懸賞】

すぐれた作品クイズ正解者、また、捜し物を見つけ出した人などに与えるという条件で、賞金賞品をかけること。また、その賞金・賞品。「懸賞がつく」「懸賞に当たる」「懸賞小説」
相撲で、企業などが、主に幕内力士取組にかける賞金。1本が7万円(令和5年現在)。

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精選版 日本国語大辞典 「懸賞」の意味・読み・例文・類語

けん‐しょう‥シャウ【懸賞】

  1. 〘 名詞 〙 問題の正解者、優秀な作品をつくった人、捜し物を見つけ出した人などに与えるという条件で、賞品や賞金を提供すること。また、その賞。
    1. [初出の実例]「特に懸賞を置き、時に二日間も勤続せしむることあり」(出典:日本の下層社会(1899)〈横山源之助〉四)
    2. [その他の文献]〔塩鉄論‐除狭〕

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改訂新版 世界大百科事典 「懸賞」の意味・わかりやすい解説

懸賞 (けんしょう)

犯罪者や失踪者,捜し物などを見つけた人,なんらかの問題に対して正解を寄せた人,小説や絵画などのすぐれた作品をつくった人などに与えるという条件を定めて賞品や賞金を提供することをいう。したがって,もっとも身近なところでは,迷子になったペットのイヌやネコを捜し出した人に対する謝礼をはじめ,各種のクイズの正解者に金品を供与すること,すぐれた作品の作者に贈呈される各種の文学賞や絵画賞などは,いずれも懸賞の範疇はんちゆう)に含まれる。これらの懸賞企画は,各種の企業や団体などが,懸賞募集に伴う広報効果や未開拓の新しい才能の発掘などを期待して実施することが多い。そのため懸賞募集に先だって,指定の行為を完遂したものに対してなんらかの報酬を供与する旨の広告が行われるのが普通である。このような広告は一般に〈懸賞広告〉と呼ばれ,その要件民法によって厳密に規定されている。なお,テレビ媒体が発達した今日では,クイズ番組などを通して提供される懸賞が身近なものとなっているが,そうした事例一つとして,1958年9月にアメリカのセント・ルイス市のテディ・ナドラーTeddy Nadlerが獲得した26万4000ドルの賞金などは,そのもっとも巨額なものであろう。また,日本でも,最近,テレビドラマとして放映するための文学作品の募集が,1000万円もの懸賞をかかげて行われるようになっている。賞金額が大規模化しつつあるのも,懸賞の現代的特徴の一つといえる。
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百科事典マイペディア 「懸賞」の意味・わかりやすい解説

懸賞【けんしょう】

尋ね人,遺失物などを捜し当てた人に賞金や賞品を与えること。また賞金・賞品をかけて,小説,図案,クイズの解答などを募ること。民法では,懸賞広告をした者は,指定の行為をなした者に,その賞(報酬)を与える義務を負うと規定されている(民法529条以下)。なお〈不当景品類及び不当表示防止法〉に基づき,商品の販売促進などを目的とした懸賞金額には一定の制限がある。→オープン懸賞

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普及版 字通 「懸賞」の読み・字形・画数・意味

【懸賞】けんしよう(しやう)

賞をかける。〔塩鉄論、除狭〕賞を懸けて以て功を待ち、を序して以て賢を俟(ま)つ。

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