杓を振る(読み)しゃくをふる

精選版 日本国語大辞典 「杓を振る」の意味・読み・例文・類語

しゃく【杓】 を 振(ふ)

  1. 喜捨の銭を入れてもらうために、柄杓を持って回る。
    1. [初出の実例]「銘々の心祝なれば、住吉さまへのお初尾とて、しゃく振って、又あたま数よみて」(出典:浮世草子・好色五人女(1686)一)
  2. 借金を頼んで回る。
    1. [初出の実例]「方々と近付(ちかづき)の方を廻り、杓(シャク)ふって見ても」(出典浄瑠璃・日蓮記児硯(1749)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android