精選版 日本国語大辞典 「柄杓」の意味・読み・例文・類語
ひしゃく【柄杓】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
水など液体をくむ道具。木、タケ、金属でつくった筒または椀(わん)状の容器に柄(え)をつけたもの。これをヒシャクとよぶのは、古く水など液体をくむのに、ヒサゴを二つに割って使ったので、ヒサゴの名から転訛(てんか)したという。古くはタケの節を残して切ったものや、木幹のこぶをくりぬいたものに柄をつけて使ったが、中世にはヒノキ、スギの曲物(まげもの)に柄をつけ、近世にはたが締めの桶(おけ)に柄をつけ漆(うるし)を塗ったものも行われた。なお、柄杓の大きさは用途によってさまざまで、酒造その他工業用や農村の施肥用は大形、馬飼用、散水用、台所用は中形で、茶の湯の柄杓は小形である。このように柄杓は、日常生活に必要な水など分配する道具としてたいせつであったが、中空の容器には神霊が宿るという信仰が古くからあったので、柄杓を神社に奉納し、安産・眼病平癒の祈願とすることや、海の亡霊を鎮めるために底を抜いた柄杓を海に投ずることなど、柄杓に関する俗信・習俗が少なくない。
[宮本瑞夫]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
固定翼機でありながら、垂直に離着陸できるアメリカ軍の主力輸送機V-22の愛称。主翼両端についたローターとエンジン部を、水平方向から垂直方向に動かすことで、ヘリコプターのような垂直離着陸やホバリング機能...
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/26 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
10/19 デジタル大辞泉を更新
10/19 デジタル大辞泉プラスを更新
10/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新