杖の下から回る子(読み)ツエノシタカラマワルコ

デジタル大辞泉 「杖の下から回る子」の意味・読み・例文・類語

つえしたからまわ

杖を振り上げても逃げようとしないで、その下からすがりついてくる子供自分を慕ってくるものには残酷な仕打ちはできないことをいうたとえ。杖の下に回る犬は打てない。
[類語]窮鳥きゅうちょうふところれば猟師も殺さず向かう鹿ししには矢が立たず

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精選版 日本国語大辞典 「杖の下から回る子」の意味・読み・例文・類語

つえ【杖】 の=下(した)から回(まわ)る子(こ)[=下(した)を潜(くぐ)る子]

  1. 杖を振り上げて折檻(せっかん)しようとしても、杖の下にすがってくる子ども、叱っても刃向かったり逃げようとしないで、すがりついてくる子どもは、可愛くて打とうとしても打てない。すがってくるものには残酷なしうちはできないというたとえ。杖の下に回る犬は打てぬ。
    1. [初出の実例]「杖(ツエ)の下からもまはる子がかはゆひと云まする」(出典:浄瑠璃・椀久末松山(1710頃)上)

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