束積村(読み)つかづみむら

日本歴史地名大系 「束積村」の解説

束積村
つかづみむら

[現在地名]中山町束積

きのえ川の中流域に位置し、南は羽田井はたい村、北は八重やえ村、西は退休寺たいきゆうじ村。江戸時代には八橋やばせ郡に属したが、「和名抄」に載る汗入あせり郡束積郷の遺称地とされる。応永一一年(一四〇四)四月山名澄幸は「束積之内津間分」を大山権現に灯明料所として寄進している(同月二四日「山名澄幸寄進状」集古文書)。天正一四年(一五八六)四月に准三后から授与され、大山権現神輿行幸の際に使われた幡は、明治維新に至るまで当村の人たちが奉祀した。幡には「天下泰平国土安穏、伯州八橋郡大山寺大権現幣衆」と記されている。これらは当地と大山との深い関係を物語っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android