出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…これは単位蚕種量当りの収繭量を急増させたうえ,繰糸能率の向上にも役だち,日本製糸業が中国,イタリア製糸業を大きく引き離す基礎となった。さらに大規模養蚕が多い長野,埼玉,山梨,群馬などの先進養蚕地では,枝葉のまま給桑する省力的な条桑育が普及するが,これは繭の品質を劣悪にし,生糸の品質に悪影響を与える欠陥を当時はもっていた。かかる変化をとげつつ養蚕戸数はますます増加し,15年の167万戸(全農家の31%)が29年には222万戸(同40%)となり,とくに西日本の養蚕戸数が増加した。…
※「条桑育」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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