来名戸之祖神(読み)くなどのさえのかみ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「来名戸之祖神」の解説

来名戸之祖神 くなどのさえのかみ

日本書紀」にみえる神。
「くなど」とは「きてはならない所」の意味。道の分岐点村境などで悪霊侵入をふせぐ神であり,道祖神原型とされる。伊奘諾尊(いざなぎのみこと)が黄泉国(よみのくに)から脱出したときになげた杖から化生したという。「延喜式」道饗祭祝詞(みちあえのまつりのりと)にもみえる。「古事記」では衝立船戸神(つきたつふなとのかみ)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android