来村郷(読み)くのむらごう

日本歴史地名大系 「来村郷」の解説

来村郷
くのむらごう

現宇和島市域の南西部に形成された中・近世の郷名。来村の名は、来村三島宮神鏡の裏書(「宇和旧記」所載)に「来村三島大明神 橘忠重 永仁五年歳次丁酉八月廿二日癸丑日」とあるのが初見。橘忠重は宇和郡地頭から肥前国に転補されて去った橘氏の支流が南予に残ったものと考えられる。その後、宇和西園寺氏の支流来村殿がこの地域を所領としていた橘氏を圧迫しつつ、来村の亀が淵かめがぶち城を本拠として在地領主化していったのであろう。南北朝期、暦応三年(一三四〇)一〇月一八日付の清谷寺諸旦那譲状に西園寺氏配下の在地領主の一として「来村殿」がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む