日本歴史地名大系 「来見寺」の解説 来見寺らいけんじ 茨城県:北相馬郡利根町布川村来見寺[現在地名]利根町布川布川(ふかわ)神社西方に所在。瑞竜山と号し曹洞宗。本尊釈迦牟尼仏。永禄三年(一五六〇)独峰存雄の創建と伝えられ、開基は布川城主豊島頼継で、初めは頼継(らいけい)寺と称し、頼継から布川・早尾(はやお)などに三二貫二〇〇文の地を与えられた。慶長九年(一六〇四)に徳川家康が当地を訪れ、寺名を来見寺と改めさせた。この際に家康は庭の松を持ち帰る代りに梅を与えた。「利根川図志」には「来見寺に松替ノ梅とて本堂の前に在り。この梅に御朱印三十石を被下といふ。因て布川の事を松替ノ里といふ由なり」とみえ、「寛文朱印留」には「下総国相馬郡布川内文間村三拾石事、并寺中竹木諸役等免除、任慶長九年三月十五日、元和三年十一月十三日、寛永十三年十一月九日先判之旨、来見寺進止永不可有相違者也」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by