東友枝曾根遺跡(読み)ひがしともえだそねいせき

日本歴史地名大系 「東友枝曾根遺跡」の解説

東友枝曾根遺跡
ひがしともえだそねいせき

[現在地名]大平村東下 曾根

山国やまくに川支流東友枝川右岸の河岸段丘上にある縄文時代後期から晩期初頭期の集落遺跡。平成一〇年(一九九八)発掘調査が行われ、約七〇〇〇平方メートルの範囲内に住居跡三六軒・掘立柱建物跡二軒・土壙墓一〇基などが発見された。住居跡は後期中頃の隅丸方形の「上唐原型住居跡」が最も古く、後期後半から後期末の円形住居跡が大半を占める。掘立柱建物跡や周辺の遺物包含層は晩期、土壙墓は後期と晩期初め頃とみられる。打製石斧二三〇点前後、打製石鏃六〇点、磨製石斧八〇点などのほか多量の縄文土器片、後期後半の西平式期から晩期初め頃の土偶二五点、石棒二点、ほかに玉類が出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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