東吹村(読み)ひがしぶきむら

日本歴史地名大系 「東吹村」の解説

東吹村
ひがしぶきむら

[現在地名]篠山市東吹

西吹村の東に位置し、北を大川(篠山川)が流れる。内段うちだん一帯は古くは雲岡くもおかと称され、天文三年(一五三四)大嘗会の主基御歌に日野資時の「ますらをがまちかまへたる雨の雲岡のむらのさなえやとる手にきはふ」と詠まれる。天正一五年(一五八七)一〇月二日の豊臣秀吉朱印状(記録御用所本古文書)に「多喜郡布喜・古佐・阿懸」とみえ、高二二〇石余が摂津検地奉行を勤めた舟越五郎右衛門に与えられている。慶長一三年(一六〇八)の多紀郡桑田津之国帳に「東福貴村」とみえ、高九二〇石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android