東境村
ひがしざかいむら
[現在地名]刈谷市東境町
西は西境村に接するとともに一部は境川をもって沓掛村(現豊明市)と境する。
三河国内神名帳に「従五位上 酒井天神 坐碧海郡」とあり所在のはっきりしない酒井天神は、この村の浅間社でないかと「三河国古蹟考」は記す。浅間社はいま氏神祖母神社に末社として祀られている。岩ヶ池・竜ヶ根池・南池・新池・上根池など溜池が多い。岩ヶ池は浸食台をせき止めてつくった灌漑用の溜池で、面積約一千二〇〇平方メートル、池中に島がある。応永一六年(一四〇九)の「熊野道者日記」(大乗院記録)に「一所今泉同ひかし五ケ村さかい」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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