東大寺村(読み)とうだいじむら

日本歴史地名大系 「東大寺村」の解説

東大寺村
とうだいじむら

[現在地名]島本町東大寺一丁目・同三―四丁目・東大寺・広瀬ひろせ一―二丁目・若山台わかやまだい一―二丁目

山崎やまさきの西にある。村の北部と西部は山間で、南東部は扇状地形を示す。村のほぼ中央を水無瀬みなせ川が南東流し、南東端を西国街道(山崎通)が通る。天平勝宝八年(七五六)勅施入によって奈良東大寺領水無瀬庄が成立するが、それとともに開けた地。慶長一〇年(一六〇五)の摂津国絵図に村名がみえ、村高三〇六石余。領主は元和初年の摂津一国高御改帳によると高槻藩内藤信正領五〇石、薬師由(伯か)(将軍家医師曾谷氏)領二〇六石余、離宮りきゆう八幡宮(現京都府乙訓郡大山崎町)領五〇石となっている。高槻藩内藤領はその後京都所司代板倉重宗領となり、明暦二年(一六五六)からは同牧野親成領、寛文一〇年(一六七〇)同じく京都所司代となった永井直政領となり、以後永井氏の転封とともに下野烏山藩・播州赤穂藩・信州飯山藩・武蔵岩槻藩・美濃加納藩領となり幕末に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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