島本町(読み)しまもとちよう

日本歴史地名大系 「島本町」の解説

島本町
しまもとちよう

面積:一六・八二平方キロ

府の北東端に位置し、北は京都市、東は北から京都府長岡京ながおかきよう市・同乙訓おとくに大山崎おおやまざき町・同八幡やわた市、南東枚方ひらかた市、西と南西高槻たかつき市に接する。町域のほとんどは山岳・丘陵地帯で、町の南東辺を南西流する淀川に沿って平地が開ける程度である。北端にそびえる釈迦しやか(六三一・四メートル)に発する水無瀬みなせ川が、いったん高槻市域へ流入したのち、再び当町に入り、ほぼ南東流して淀川に注ぎ、下流域には扇状地形を形づくっている。古くから交通の要衝であったが、現在も変わらず、狭い平地部を東海道新幹線・東海道本線阪急電鉄京都線・名神高速道路・国道一七一号がほぼ淀川と並行して通る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「島本町」の意味・わかりやすい解説

島本〔町〕
しまもと

大阪府北東部,淀川右岸の町。1940年町制。京都府京都市の南西に位置し,古くから西国街道沿いの軍事,交通の要衝。楠木正成とその長子楠木正行決別の地として知られる西国街道の桜井駅跡(国指定史跡),天王山古戦場(→山崎の戦い)などの史跡が多い。また,水無瀬神宮は紙本著色後鳥羽天皇像(国宝)などを所蔵し,客殿と茶室は国の重要文化財に指定されている。淀川沿いは紡績,化学,醸造などの工業が盛ん。特に大規模なウイスキー工場で知られる。山麓一帯は宅地造成が著しい。北部ポンポン山周辺は北摂府立自然公園に属する。JR東海道本線,阪急電鉄京都線,国道171号線が通る。面積 16.81km2。人口 3万927(2020)。

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