東寺林町(読み)ひがしてらばやしちよう

日本歴史地名大系 「東寺林町」の解説

東寺林町
ひがしてらばやしちよう

[現在地名]奈良市東寺林町

西寺林町の東に所在。「奈良曝」に「町役廿七軒」とあり、「大乗院雑事記」長禄四年(一四六〇)閏九月二六日条にみえる正長元年(一四二八)の「領内間別銭事」に「東寺林廿一間半」とある。また大永五年(一五二五)の御領内元興寺領地口銭帳(内閣文庫文書)によれば春日社田楽頭役方のため二一軒に二八間五尺分(一間につき三〇文)の地口銭がかけられた。「奈良坊目拙解」は「元興寺中門堂懸板記録曰」として徳治三年(一三〇八)に「元興寺内東寺林南辺」の屋敷が売買された記事を載せ、享保一一年(一七二六)三月一日に七、八戸火災に遭ったことを記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android